私事ですが、20年ほど前に今の工場のライン作業に転職をしました。
その前の仕事は、小さな商店でセールスや搬入・修理などをやっていました。
お客さん商売でしたので、休みも不定休で給料もそんなに高くありませんでした。
10年ぐらい勤めたのですが、自分には客商売は向いていないと思い、
全然業種の違う工場の作業員になることを決めました。
そして運良く近所の工場に再就職でき、ライン作業に着くことができたのですが、
当時から思っていたのですが、工場のライン作業は天国だと思っています。
新卒から工場に勤めている方は、なかなかそういったことは思わないと思いますが、
他業種からの転職組からだと、工場のライン作業は天国だと思える点を僕なりにお話しします。
もくじ
良くも悪くも時間がしっかり決められている
工場の作業は 、朝から夕方まで残業がなければ8時間プラス休憩時間で約9時間ほど拘束されます。
良くも悪くもチャイムからチャイムまでの拘束で済むんです。
お客さん相手の商売だと、定時なんてほとんど決まってないのと同じでした。
たまに仕事が無い時などは、定時前より早く上がれることもありますが、
休日だろうと時間外だろうと、お客さんの都合に合わせるのが商売人というものです。
ですから工場勤めを始めた頃は、時間がちゃんと決まっていてチャイムの合図で帰れることに感動を覚えました。
“年下の奴にコキ使われる”
と、思ったことなんだよね。
まぁ~仕方ないとは思っていたけど、そこは“我慢のしなきゃ”と、強く思たんだ。
若い女の子が少しは居るんじゃないかと期待したんだけど・・・。
仕事自体は大きな変化はなく、つまらないと思う方も多いと思いますが、
仕事がなければ有給休暇も取れるし、仮に仕事の依頼が無くて生産してなくても給料はもらえるなんて天国だなと思いました。
小さな商店では、時間があれば自分で仕事を取ってくることが普通でしたので、
セールスが苦手な僕には苦痛でしかありませんでした。
そういった点、仕事が決まっているって言うのは本当に気楽でした。
休日出勤代・残業代がちゃんと出る
僕の会社ではタイムカードは無いのですが、時間外労働なら残業代はつくし、
休日出勤なんかしようものなら、それなりの手当がついて ビックリしました。
商売人の時は、休日手当や残業代もほとんどつかなかったので、
工場のライン作業に入ってからは、
労働時間は少なくて、休日は多い、そして給料も今までの2割3割増しは普通でもらえたので、
工場作業が苦痛だとは全然思いませんでした。
仕事の面白みというものを求めなければ、
工場のライン作業は本当に気楽で給料はしっかり出ていたので天国だと思いました。
売り上げノルマとかもあったから、結構辛かったんだよね。
工場の仕事は働いた分はちゃんと給料出るし、休日+有給まであるんだから転職当初は本当に天国だと思っていたよ。
誰もが作業できるシステム
工場のラインの作業は、多くの人が関わっているので、
最初は右も左も解らない状態だったから、複雑そうに見えたけど、
作業を理解すればそうでもないことが多いんだよね。
ただ、この誰でもできる作業のシステムというものが、
これからの時代は自分たちの首を絞めていくものだとも思っています。
誰でもできる作業なのだから、人件費コストの高い正社員でなくても、
外国人労働者や派遣社員でもよいということなので、
ライン作業の正社員はいつかはリストラされるという覚悟もしておかないと、
これからの時代はキツイのではないでしょうか?
特に工場のライン作業は、特別な知識や特別なスキルも必要ないので代わりはいくらでもいる
、と言うことを認識していなければいけないと思います。
(作業特有のカンやコツは必要かもしれませんが・・・)
「いかに自分が生き残って行くか」
って、いうことを考えなければ、かなり先行きは暗いと思います
まとめ
工場の生産ラインは、作業が単調なこともあり、
慣れてしまえばつまらないと思いますが、転職してきた人にしてみればそこは天国みたいな職場です。
営業ノルマもないし、お客様に不条理でも頭を下げなければいけないということもありません。
他の業種を知らなければ、ただ単につまらないと思うだけかもしれませんが、
製造のラインで働いている方は、今の職場は天国だと認識しないと、
仮に転職したら他の業種ではキツ過ぎて、やっていけないのではないでしょうか?
現在、工場でライン作業している方は、
工場勤めは単調でつまらない反面、メリットも多いことを少しでも頭に入れて いた方が良いと思います。