最近、「働き方改革」ってよく耳にしますよね。
「働き方改革」のせいで残業時間の管理が厳しくなったり、やたらに有休を取れと言われたりしていませんか?
働く時間が短くなるのは良いのだけど、その分手取りの給料も確実に少なくなっています。
僕もそうなのですが、実際「働き方改革」って、いったいどういう取り組みなのか
復習したいと思います。
もくじ
働き方改革とは
2019年4月1日に「働き方改革関連法案」が施行されました。
厚生労働省が発表した定義によると、
「働く人々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革」
と、言う概要らしいのですが、僕みたいな工場のラインの作業者では、
「個々の事情」も「柔軟な働き方」も自分で選択なんて出来ないのが実状だと思います。
では、なぜ「働き方改革」の法案を施行しなければいけなかったのか?
背景としては
「少子化による労働力人口の減少」
みたいですね。
その事に対しての対策はあまりされていなかったと思うんだよね~。
一人っ子の家庭も多いしね。
では、労働力不足の解消はどうすれば良いか?
対策方法は
- 働く人口を増やす(高齢者や働いていない女性とかの市場参加)
- 子供を沢山産んでもらって将来の働き手を増やす
- 労働生産性効率を上げる
が、挙げられているみたいだけど、現状直ぐに対策できるのは難しそうですね。
「最近の高齢者は70才近くても元気だ」とか言って、定年の年齢を引き延ばして更に働かせたり、
「女性の社会進出だ」って言っても、今一環境が良くなかったり・・・。
仮に女性が社会進出したら今度は
「子供の面倒を誰が見るの?」
って問題も出てくるし、今まで放置してきた問題が山積みのような気がします。
僕たちサラリーマンに直接大きく関係してくるのが「労働生産性効率をあげる」項目になると思います。
労働生産性効率を上げると言われても
「働き方改革」で労働に関する事柄は直接、
僕たちサラリーマンに降りかかって来る問題です。
既に多くに企業で
- 労働時間の短縮(残業時間の抑制)
- 有給取得率の向上
などは、されているのではないでしょうか?
有給とか取られると、誰かがその分の仕事負担しないといけないんだよね!
現在、会社が言っている「働き方改革」の取り組みは、ちょっと的が外れていると思うのは僕だけでしょうか?
残業少なくしたり、有給を沢山取っても「労働生産性効率」は上がらないと思うんです。
本来は、人手を増やしたり、設備投資をして生産性を向上してから、
こういった取り組みをするのなら理解できるけど、
今の状態は会社が文句を言われないように、表面だけ体裁を整えている様に感じるんですよね。
ここまで、話がややこしいので少しまとめると
背景→深刻な労働力不足
労働力不足の解消は
- 働き手を増やす
- 出生率を増やす
- 労働生産性を向上させる
働き方改革の3つの柱
- 長時間労働の解消
- 非正規と正社員の格差是正
- 高齢者の就労推進
働き方改革で何が変わるの?
では、「働き方改革」で、何が変わっていくのでしょうか?
実際に、既に少しずつ影響は出てきていると思いますが、
厚生労働省では、7つの具体的な取り組みを挙げています
- 非正規雇用の待遇差改善
- 長時間労働の是正
- 柔軟な働き方ができる環境づくり
- ダイバーシティの推進
- 賃金引き上げと労働生産性向上
- 再就職支援と人材育成
- ハラスメント防止対策
ここからは、僕個人の意見としてコメントしていきたいと思いますのでご了承ください。
(全部の項目ではありません)
非正規雇用の待遇差改善
僕個人としては、非正規の社員との待遇差はあってもしょうがないと思うんです。
まず、非正規の社員って責任感が無いんですよね。仕事対して。
(僕の会社の人だけかもしれませんが)
真面目とか不真面目とかの前に、いい加減と言うか真剣実がないと言うか
そういったところが目につくです。
それと、会社も待遇差をなくすとか言って、正社員の待遇に近づけるのじゃなくて、正社員の待遇を落とそうとしているのが気に入らないんですよね。
只でさえ実力等級とかいって給料が上がらない態勢なのに、さらに待遇まで悪くなるんじゃ正社員の意味がなくなると思います。
少ないとは思いますが、中には責任を背負いたくないから非正規社員のやっている人も居るくらいですからね。
長時間の是正
僕の会社でも、ここ何年かで「36協定」で、残業時間が月に45時間→36時間→30時間と減らされています。
36協定とは?
正式名称「時間外・休日労働に関する協定届」
労働基準法第36条
「労働者は法廷時間労働(1日8時間1週40時間)を越えて労働させる場合や、休日労働させる場合には、あらかじめ労働組合と使用者で書面による協定を締結しなければならない」
36協定のお陰で、残業時間が押さえられるようになってカラダは楽になったのですが、
給料も同時に少なくなって、四苦八苦している人も多いのではないでしょうか?
会社がちゃんと給料を上げていれば良かったのですが、
日本の企業は給料を上げないで内部保留ばかり増やすことしか考えていないので、
もう少し社員の給料の事も考えてもらいたいです。
そのくせ税金ばかり上がっていくから手取りは、どんどん下がっていくんだよ。
柔軟な働き方ができる環境づくり・ダイバーシティの推進
3と4で、政府が副業の推進とか労働の多様化で、会社でも副業を許可するところも出てきたし、
不本意ながらコロナの影響でテレワーク化が進んだり、本業以外で収入を考える切っ掛けになったと思います。
少し歪んだ考え方をすると、
「今のままの会社の給料だけでは、生活出来なくなるから他でも収入を考えろ!」
と、言われている気もしますが・・・。
女性も会社で活躍できる様にとか、男女差別を無くすとかの影響で、
最近では日本人の女性の方も普通に夜勤をやっているのですが、かえって家族の方は負担が大きくなっているのではと心配してしまいます。
何でもかんでも規制を甘くするってのも考えものだと思います。
ダイバーシティ=多様性という意味
賃金引き上げと労働生産性向上
日本の会社って、賃金全然上げないんです。
世界で見ても、日本の賃金の上げ率って極端に低いって知っていますか?
日本は、「ここ20年くらい平均賃金は変化していない」って統計もあります。
カナダで約1.4倍・ドイツで約1.2倍担っています。
日本は給料が上がらないし、税金や社会保障費・消費税などが上がっているから、
個人消費が上がらないので、何時までたってもデフレなんですよね。
僕らが社会人に成りたては車に買うことしか考えてなかったんだけどね~。
それだけ、車自体に魅力がないのか?給料が少なくて車が買えないのか?
インフレも困るけど、デフレももう少しどうにかしないと企業は困っちゃうかもね?
デフレを気にするなら割引ばかり狙わなければ良いのに
割引商品の魅力に惑わされたらなかなか抜け出せないんだよ!!
再就職支援と人材育成
僕の会社では,新入社員がほとんど入ってきませんでしたが、
ここ2・3年は高卒の新入社員が現場に配属になっています。
流石に現場が年寄りばかりで、数年すればどこの職場も定年退職者ばかりで作業が出来なくなるのが、
会社もやっと理解したみたいなのですが、既に遅すぎなんです。
今の現場の作業者は、人が入ってこなかったから教えベタなんです。
それと、ゆとり世代以降は
「仕事は背中を見て覚えろ」
が通用しないというか、1~10まで手取り足取り教えないと理解できないみたいなんです。
ハラスメント防止対策
パワハラ(パワーハラスメント)ではないのですが、新入社員に対して
上司の方から「あまり厳しく指導するな」とか「怒鳴るな」とか「失敗しても責めるな」とか注意されるし、
ある程度は我慢も必要だと思うのは、時代遅れなんでしょうか?
再就職も、コロナの影響で現在は厳しいかもしれませんがコロナの前なら、
文句・贅沢言わなければ、それなりに就職先はあったと思うんです。
よく「人手不足」とニュースでも言っていたし、
この「働き方改革」そのものが人手不足解消を目指しているんだから職がないって言うのは、ちょっと違うと思うんですよね。
高齢者の就労推進に一言
「働き方改革」の3つの柱の1柱「高齢者の就労推進」は、
確かにいまの高齢者って、元気な方多いと思いますが、
だからと言って高齢者の方が、まだまだ働きたいと思っている方は実際は多いのでしょうか?
定年退職するまでに十分に貯蓄ができて、年金だけでも生活できるのであれば、
働かなくてもよいと思っている方も多いのではないでしょうか?
僕たちの年代では、定年も恐らく65歳もしくは70歳になっていると思います。
あと何年かすれば推進じゃなくて、半強制みたいになるのではないでしょうか?
ですから、今のうちに副業をはじめて、なるべく早くリタイアできる態勢を作っていくべきだと思います。
だから、副業で給料や年金なくても生活できる収入を目指して始めた方が良いと思っているんだ!!
実際、70歳まで働かなきゃ年金を貰えない事が異常だと思わないとね。
まとめ
今回は「働き方改革」について、ちょっと考えてみました。
「働き方改革」によって、副業も人気が出てきたのも事実なのですが
副業を考えなければいけない状況になっているのも事実だと思います。
コロナによって働き方の多様化も無理矢理進んで、テレワークとかクラウドソーシングもこれから
どんどん進んでいくと思います。
そうなると、これからは副業の需要も増えてくると思います。
副業もインターネット上で出来る作業のスキルを磨いておくのも良いと思います。
とにかく、今までの働き方では通用しなくなっていくと思います。
今の時点で、副業に関して動き始めている人は、まだ間に合うと思いますので自分にあった副業を
考えましょう。
今後の流れを考えて、プログラミングやWEBデザインなどのスキルを磨くのも良いのではないでしょうか?