最近では「副業」を考えている人も多いと思いますが、実際「副業」を始めると決めた時、金融商品を選ぶ方も多いと思います。
しかし、初心者にとって「金融商品」は少し“怖さ”や“不安”を感じる方も居ると思います。
金融商品初心者の方に限らず、僕たち消費者は自分のライフプランや定年後の生活プランなどニーズに合わせた金融商品や金融機関を選んで、自分に合った金融行動をとることが必要になってきます。
その為には、金融に関する基本的な理解や金融商品のメリット・デメリットやリスクの理解、少し難しいと思いますが税金の仕組みや金融商品全体の大まかな知識が必要になってくると思います。
特に、金融商品にはリスクはつきものですし、場合によっては金融トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
そのためトラブルを回避する基礎知識や対処法・金融商品や金融機関に関する法律などの理解はあった方が良いと思います。
今回の記事
- 金融商品を選ぶ時のポイントや注意点
などを、取り上げたと思います。
初心者にとっては、理解しにくい内容もあると思いますが、ザックリで良いので頭の片隅にでも置いといて頂ければ将来役に立つかもしれませんので宜しくお願いします。
もくじ
金融商品を選ぶ時の基本は?
世の中には、預貯金・株式・債券・保険などなど多くの金融商品があります。
僕たちみたいに資産運用初心者では、どの金融商品を扱ってよいのか迷ってしまいますね。
例えば洋服を選ぶ時、どの様に選ぶのか想像してみてください。
- 何時着る服なのか?色やデザイン・サイズ・普段着なのかスーツなのか?など、使用目的や体に合ったものを考えると思います。
- そして着心地や素材・価格などその服を見たり試着したりして、その服そのものが好みかどうか考えたりするとおもいます。
- そして季節や気候などで半袖なのか長袖なのか?季節的用途も考えるでしょう
- 購入する場所は、ネットなのかブティックなのかデパートなのか利便性も考えると思います。
このように、洋服1つとっても選ぶ基準は色々あると思いますが、金融商品も一緒で、金利が高いからとか話題になっているとかではなく、冷静に考えてから検討して意思決定をしましょう。
金融商品を選ぶ基本は?
- 目的と計画―第1に「自分に合った目的や計画を考えて」から、生活設計(ライフプラン)上の目的を考えましょう
- 金融商品の比較—金融商品に対する比較をしましょう。その金融商品のコストやリターン、メリット・デメリットなど、その金融商品そのものの内容を比較検討です。比較検討するには安全性・流動性・収益性を中心とした金融商品の内容を良く知る事が大切です。
- 経済環境—服を選ぶ時には外的環境(季節や気候・天候など)を考慮すると思いますが、金融商品はインフレやデフレ・金利・為替状況・株式市況などの「経済の状況」を考慮しましょう。
- 金融機関の比較—金融商品をどこで購入するのかの比較です。銀行や証券会社・保険会社の窓口なのかインターネットで購入するのか最近では多くの選択肢があると思います。
金融商品を選ぶ基準は、自分の人生の様々な局面で自分に合う金融商品も変化していくと思います。
経済環境によっては、金融商品自体(金利や内容など)変わっていくかもしれないし、最悪その金融商品自体が無くなってしまうかもしれません。
金融商品と上手に付き合っていくには、その時々で情報を集めて金融商品の性格(内容)を良く知ったうえで、どの商品を選ぶのかを人任せでなく「自分で判断」する事が最も重要で大切だと思います。
自分の「お金」だから、人の言う事を真に受けないで選ぼう!!
っていう理屈も解るけど、実際は何が何だかわからないから、取り敢えず他人の言っていった事を「信じて選んじゃえ~!!」って、なるのも解るんだよね~。
でも、それだと「自分が思っていた結果」と、違った時に納得できなくてモヤモヤするから、初心者でも焦らず商品選びは慎重にした方が自分が納得できると思うんだよね!!
自分が選んだ商品なら、多少結果は違っても自分で納得できるからね。
自分の「お金」だから、人任せにしない方が良いって事だよね!!
金融商品を知る3つの基準
金融商品の性質・性格を判断するにはどうすれば良いのでしょうか?
手がかりとしては
「安全性・流動性・収益性」
の3つの基準がありますが、大前提として
3つの基準のすべてが優れている金融商品は無い
と、言う事を常に頭に入れておきましょう!!
※収益性が高い商品は、安全性が低かったり、流動性が高い商品は収益性が低い(期待できない)場合が多い
金融商品を選ぶ時には、それぞれが持つ長所や短所を3つの基準を考慮しながら「目的に応じて使い分ける」考え方が大切になります。
安全性とは
預けたお金が目減りしたり、期待した利益が有られなかったり、予想外の損をする可能性は無いのか、という点に着目した基準です。
安全性を知るためのポイント
金融商品の利益が変動するか
金融商品から得られる利益(利息や配当など)が、その時々の金融経済情勢のよって変わる(変動型)のか変わらない(固定型)のか
金融商品自体の価格や価値が変動するか
金融商品の中には、市場の価格(相場)が決まる物があったり、そうした金融商品に間接的に投資しているため、その価値が変動する商品もあります。
こうした商品は、市場状況によっては期待していた利益が得られなかったり、購入価格より下回る可能性もあります。
このほかに、外貨建て商品では為替の変動によっても変動する可能性もあります。
価格変動を伴う金融商品がある一方、取り扱っている発行体が満期時点で元本の払い戻しを約束(元本保証)している「金融商品へ充てたお金が目減りしない」金融商品もあります。
債券・株式などの発行体(企業)の経営は大丈夫か
一般企業などが発行する債券や株式などは、取り扱っている金融機関がしっかりしていても、発行体である企業自体が破綻(倒産)した場合、
その金融商品の一部もしくは全部が価値のないものになる可能性があります。
そのため、発行体企業の経営状況の良い悪いも、その金融商品の安全性に大きく影響を与える要因の1つです。
取り扱い金融機関の経営は大丈夫か
金融商品自体の運用が安全でも、その金融商品を取り扱っている金融機関が破綻すれば、その金融商品の価値もなくなってしまう可能性もあります。
また、取扱い機関の破綻などにより払い戻しが出来なくなった場合に備えて、「預金保険制度」などの保護の仕組みがありますが、
保護の対象になる金融商品や内容は、仕組みや制度によって違うので注意が必要です。
流動性とは
必要な時に、どの位自由に現金に換える事が出来るか、ということに着目した基準
流動性を知るためのポイント
満期や据置期間があるか・どのくらいの期間か
金融商品の中には、あらかじめ満期(期限)が決まっていたり、払い戻しが出来ない期間が(据置期間)が決まっている商品があります。
こうした金融商品の運用資金は、その運用中は自由に使う事が出来ないので流動性の面では不利になります。
中途解約できるか
満期期間の有る金融商品では、契約期間内に解約(途中解約)が可能な商品と出来ない商品があるので気を付けましょう。
また「途中解約」出来たとしても、
- 本人が死亡した時のみ
- 解約手数料が必要
など、条件がある場合もあるので、契約時には確認するようにしましょう。
換金手続きは
金融商品の換金は、窓口で当日換金可能なものから、あらかじめ決められた日数より換金の申し出をしなければいけないものなど、
金融機関や金融商品によって違いがあるので、あらかじめ確認しておいた方が良いと思います。
手続きから実際にお金を手にするまでに時間が掛かる商品は流動性の面で不利だと言えます。
売りたいときに買い手が見つかり易いか
株式は債券などの有価証券は、換金する時には商品を売却しなければなりません。
しかし、その商品の流動性が低く、なかなか買い手が付かず換金できないのではしょうがないので、あまり一般的になじみのない商品や怪しい商品には注意が必要になります。
取扱い金融機関は便利か
金融商品は自由に換金できても、換金する店舗が特定の店舗であったり、取り扱っている店舗が非常に遠かったりでは結局不便になります。
所有時間が長い商品などは、何処の店舗で換金できるのか?
や、手続き方法などは事前に確認しておいた方が良いと思います。
特に転勤等で契約した店舗の地域から離れる場合には注意しましょう。
収益性とは
金融商で運用することによって期待される利益が多いのか少ないのか、という点に着目した基準
大事な資金をつぎ込むわけですから、当然多くの収益を期待するのは当然だと思いますが、前にも説明した通り
安全性・流動性・収益性の3つのポイントを全てにおいて優れた商品は無いことを踏まえて安全性と流動性との関係を見ていきましょう。
安全性との関係
金融商品の価値や利益が変動しないという事は安全性が高いと言えますが、契約後にもっと高い金利のや値上がりのチャンスがあったとしても、資金が無ければ、そのチャンスを諦めなければなりません。
価値や利益が変動する商品はリスクや不確実性と言った不安要素はありますが、契約後にチャンスが訪れた場合には、それに見合う利益が得られるチャンスがあります。
金融商品の収益性を考える時には、契約時の利回りの良し悪しもさることながら、先の金融経済情勢の変化や市場の変化で、その商品の価値が変動して利益が上がる可能性があるのか、
またはリスクが拡大するのかといった点も考慮する必要があります。
流動性との関係
金融商品の流動性が高いという事は、1つの便利なサービスを受けていることになりますが、サービスを受けると言う事は有形無形のコストがかかり、
金融商品の価値や利益から、こうしたコストを差し引きされるのが普通ですので、その分収益性では不利になります。
金融商品から得られる利益は、お金を預けたり出資したりするという契約に基づいて支払わる対価ですので、途中で解約するという事は、その分ペナルティーが科せられて利益が少なくなるのが一般的です。
元本組み入れや再投資が行われるか
金融商品の中には、定期的に受け取る金利を元本に組み入れたうえで、次の金利を計算したり、元本から出た利益を一定期間おいて自動的に同じ商品に再投資するタイプの金融商品があり、
これらの商品は継続して運用することで、元本組み入れを行わない商品より収益性では有利になります。
しかし、利息などを途中で受け取る事が出来ないので流動性の面では不利になります。
解約手数料や解約金利はどのくらいか
途中解約が出来ても、解約手数料などを差し引かれたり、約定金利より低い解約金利が適用されるなど、ある程度のペナルティーが科せられるのが通常です。
僕なんか「運用資金不足で何度定期預金や財形貯蓄」を解約したことか・・・。
そのたび手数料取られるんだけど、一番バカらしかったのは“積み立て年金”だったんだ。
20年積み立てして、上乗せ分は2万円位だったかな?
60才までの満期まで積み立てしていれば、もう少し利率は良かったかもしれないけど、20年で2万くらいは流石に無いわ・・・
それなら、他に運用した方が断然良いって、資産運用始めるまで気づかなかったのが一番の失敗なんだけどね!!
手元に置いておくのが心配だから定期預金にしても、金利はつかないし手数料は取られるし・・・。
でも、今はまだ定期預金なら「元本割れ」しないだけマシかもね?
これからは「管理手数料」とか取られて、「元本割れ」するリスクも出て来るかもね?
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金利の基本は年利!!
金融商品でよく目にする「年利」ですが、「年」なので、
1年間でどの位利息が付くのか?
を、表しているのは何となく理解できると思いますが、実際には「年利○%」って部分だけ気にしていませんか?
運用している資金が、一定期間でどの位の割合で増えるのかを表しているのかは「利回り」ですので、運用期間が1年より短い場合は、年利の大きさに惑わされずに、
計算して実際の金利がどの位なのか確かめましょう。
例えば
外貨貯金で店頭表示「年利12%」で、受け入れ期間が「3ヵ月」の場合
実際には「3ヵ月」の運用ですので、1か月あたり約1%の金利で3ヵ月で約3%の金利になります。
そして受取時に、利息に対する税金が約20%引かれるので、税引後は約2.4%の利回りになります。
では、なぜ金利を気にしなければいけないのでしょうか?
短期間の運用では「金利」のみの受取ですが、長期の運用ですと「金利」分を「元本」に組み入れて、運用資金を増やしていく方法があります。
このことを「福利効果」と言います。
「福利効果」は金利が高いほど効果が発揮されるのが特徴です。
ただし、金利が高いという事はリスクも高いと行くことを忘れないようにしましょう!!
期間 | 1% | 3% | 5% |
5年 | 105.1 | 115.9 | 127.6 |
10年 | 110.5 | 134.4 | 162.9 |
15年 | 116.1 | 155.8 | 207.9 |
20年 | 122.0 | 180.6 | 265.3 |
25年 | 134.8 | 209.4 | 338.6 |
30年 | 141.7 | 281.4 | 432.2 |
35年 | 146.0 | 307.5 | 551.6 |
上の表より、例えば100万円を30年複利運用した場合
1%→134.8万円
3%→242.7万円
5%→432.2万円
と、金利が高ければ福利効果もより発揮されるのが解ると思います。
ちょっと一言
72の法則(今あるお金が倍になるのに何年かかるかを示す計算式)
年利3%なら 72÷3=24年
年利4%なら 72÷4=18年
10年でお金を倍にするには、どのくらいの年利は必要?
72÷10=7.2%
でも、今の「超低金利時代」じゃ、ほとんど場合「金利」はスゴク低いし、金利分の収益にも「税金」と「手数料」取られるから少ない収益が更に少なくなっているくから、
正直「貯金での金利は無い物」くらいに思っていないと、やってられないんだよね~。
僕も資産運用を始めるまえは「福利」の効果って気にしていなかったけど、「福利」は(計算上)スゴク効率が良くて収益性はあると思うけど、時間的に長期だから実感は無いんだよね~。
でも、「福利効果」は気にして資産運用を始めるべきだとは思うんだよね!!
よく「外貨貯金」とか目にするし!!
でも、通貨だと変動が激しい場合「スワップポイント」以上に値下がりするリスクがあるね。
僕はFX自動売買で運用しているけど、「スワップ投資」でも効果は高いと思うよ!!
例えば(計算がしやすいように適当に価格を決めるけど)
メキシコペソ/円→1万通貨が5.00のレートの時、10万通貨でスワップポイントが¥80(安めに見積もって)だと、
約50万の資金で年間のスワップポイントが ¥80×365日=¥29200 だから、
定期貯金より断然収益は上だと思うけど、通貨の場合はレートが下がるリスクもあるからね~。
でも、この場合はレバレッジが1倍だから“ロスカット”される心配は無いから、仮にレートが下がっていたら、レートが戻ってくるまで保有していれば大丈夫なんだよ!!
でも、その場合は運用開始の時のレートが低い時の方が良いね!!
レートが上がっていれば「スワップポイント+レート値上がり分」の収益が発生するからね!!
10万通貨だから、もし1円レートが上がっていたら+10万円だから大きいよね!!
逆に行ったら怖いけど・・・。
まとめ
副業で資産運用を始めた方は、ほぼ間違いなく金融商品を扱うと思います。
僕自身、株式やFXなどの金融商品を扱っていますが、実際に詳しく調べてから運用を始めていません。
僕みたいに勢いで金融商品に手を出した方も多いと思いますが、どこかのポイントで一度、基本的な事も確認した方が良いと思います。
(まぁ~怖がって何も始めないよりは良いと思いますが・・・)
もしかすると、今やっている金融商品より自分に合っているものや、リスクが低くてもリターンに納得出来る商品もあるかもしれませんよ?
資産運用の基本は
「長期・分散・積立」
ですが、その「長期・分散・積立」をちゃんと確立するには、それぞれの商品の安全性や収益性も知っていた方が、より確実に資産運用が出来るのではないでしょうか?